男の子と男性のDV・性暴力被害を考える

<ZOOMイベントの情報です>


○男性性被害に注目集まる

近年、男性のDV被害が顕在化している様子がさまざまなデータからうかがえます。また、大手芸能事務所に所属していた男性たちが相次いで性暴力を告発するなか、男の子・男性の性暴力被害へかつてないほどに注目が集まっています。

私たち一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン(WRCJ)では、女性に対するDVや性暴力の深刻さを訴えるとともに、男性も被害に遭っているのにそのことが女性以上に見えなくさせられていることを繰り返し強調してきました。そして、性別を問わず決して他人事ではないDV・性暴力をなくしていくために、男性たちに主体的なアクションを起こすことを呼びかけてきました。

そうした意味で、私たちは、これまで見えなくさせられてきた男性のDV・性暴力被害に、社会の注目が集まるようになったこと自体、大きな前進だと考えています。

○単純化される恐れ

一方で、性別に関わりなく誰でも被害に遭うという側面だけが単純化されて世間に広がることへの懸念を感じています。DV・性暴力とジェンダーとの関係の理解が不十分なまま、依然として深刻な被害者の大半を女性が占めている事実やその背景が見失われ、女性被害者への支援が後退してしまうことが心配されます。

また同性間も含めたDV・性暴力に潜む「ジェンダーに基づく暴力」(Gender Based Violence)としての側面が見落とされ、効果的な予防や支援の取り組みに困難を来す(これまでもそうでしたが)ことも懸念されます。

○ジェンダーの視点から暴力の背景を探る

今広がりつつある男の子・男性のDV・性暴力被害の問題への関心が、あらゆるタイプの暴力被害の防止・解決に結びつく。そのためには、性別や加害・被害において、共通または固有に見られる特徴や背景を横断的に理解した上で、あらゆる被害者支援の取り組みの有機的な連携を図っていく必要があるのではないでしょうか。こうした問題意識に基づき、WRCJオンラインシンポジウムを開催します。

シンポジウムでは、長年女性を中心とした暴力被害者の相談・支援や暴力防止に取り組んでこられ、現在は男性も含むDV・性暴力被害の調査研究プロジェクトの代表を務めておられる、「一般社団法人しまね性暴力被害者支援センターさひめ」理事で島根大学副学長(ダイバーシティ推進担当)の河野美江さん、長年男性相談に携わるなかで、DV・性暴力における男性の加害者・被害者両方の様々な事例に接してこられた、「一般社団法人日本男性相談フォーラム」代表理事の福島充人さん、DV対策に携わった経験があり男性DV被害の研究を行っているWRCJ運営委員の角朋之の3名を登壇者に迎え、WRCJ共同代表の伊藤公雄がコーディネイターを務めます。(※文面はチラシやサイトからの抜粋です)


日時は、2023年10月6日(金) 20:00~21:30

会場は、Zoomウェビナー

主催は、ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン


予約が必要です。

興味のある方はサイトでご確認願います。
https://peatix.com/event/3688145/view?k=efb9cd83ceeb450d408a89ad4d86ce4bcef1d151

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